あの頃には戻れない、戻らない。
こんばんは。断酒284日目の青猫です。
今日、職場に可愛いお客様がありました。
一緒に仕事をしている人のお孫さんで、3歳の女の子です。
風邪をひいて、だいぶ体調は良くなってきたのだけど保育園にはまだ行けない、でも共働きの娘さん夫婦は休めない…という状況で、急遽おばあちゃんの出番になったのだそうです。
ウチの職場、たまにこういう緊急避難的なお客様が来ます。
意外とアットホームで、どうしても都合がつかずに子供を連れて来ると、誰かしら喜んで相手をしたりしています。親も助かるし、迎える私たちも、束の間仕事の空気がやわらいでいい雰囲気に。
今日のお客様、最初は人見知りして恥ずかしそうにしていたのですが、だんだん慣れてきてニコニコ笑顔を見せてくれるようになりました。
私もパンダのスタンプ(なぜか机の中にいつもある)を貸してあげたり、極太マジックでお絵かきしたりして、楽しい時間を共有しました。
もうね、見るからに無邪気な笑顔で、すごく愛されて育ってきたんだなって、そう思いました。
あー、あの頃に戻れたら。
我が子はもう、とっくに親の背丈も追い抜くくらい成長してしまって、お世辞にもカワイイなんて言えないくらいになってしまいました。
世間から見れば「もう大人」、でも私から見れば「まだまだまだまだ、子供!」なんですけどね。
我が子が3歳くらいの頃、自分は親として、真っすぐ子供に向き合えていたのかなぁ。
自分の気持ちや都合ばかり優先してしまって、子供に我慢させたり、押しつけたりしてきたような…そんな気がするなぁ。
今なら心の底から、我が子を可愛いと思って育てられそうに思えるのは、自分がダメな子育てを経験してきたから、なんでしょうね。
あの頃の余裕のなさ、キリキリした感情はなんだったのでしょう。
きっとまわりの目…夫だったり、義理の父母だったり、親戚だったり…そんな目をすごく気にしていたのだろうなと思います。
やりきれない思いに、ひとり泣いたことも、たくさん。
そんな時、そばで一緒に泣いてくれていたはずのお酒。
嬉しい時は喜びを、辛い時は苦しみを分かち合ってきたはずのお酒でした。
いつから、良き友に永遠の別れを告げなければならなくなってしまったのでしょう。
切なくないと言えば嘘になる。だけど、もう私はあなたの元へは戻りません。
私が選んだ断酒というこの道は、本当はあなたに教えてもらったのかも知れません。
小さな笑顔に、思った夜でした。