最後の夜
こんばんは。断酒479日目の青猫です。
今日は実家の片付けラストスパート。
そろそろ私も戻らなければなりません。
明日は自宅に帰ります。
今朝は元気がなかった妹。
「今はお姉ちゃんと一緒だから出来るけど、ひとりでこの家で片付けする気が起きない気がする」
父との思い出がいっぱい詰まったこの家。
天国で幸せにしているとは思っても、やっぱりもう会えないと思うと寂しいねって、ふたりで今日はしんみりしました。
妹の心の負担が少しでも軽くなるように、とにかく片付けなければなりません。
パンパンのゴミ袋もどんどん増え、自宅への荷造りも終わり、私が手伝えることは明日朝の燃えるゴミ出しのみとなりました。
残された書類を確認しながら、妹が思い出を語り始めます。
「これ買った時、お父さんすごく悩んでたんだよね。何日かして家に寄ったら、もうあるんだよ!びっくりした〜」
「悩んでも、結局買っちゃうんだよね。私も同じだから、よくわかる。買わずに後悔するより、買って後悔しちゃえ!って(笑)」
父と私はB型で、母と妹はA型です。
何となく性格も分かれていた気がしています。
もう毎週日曜夜の電話もかけなくて良いのだな、と思ってまた涙。
実家での最後の夜です。
妹が、明日駅まで送っていくねと帰っていったのを待っていたかのように、スマホに着信がありました。
名前を見ると、お局さまからです。
みんな大変なんだから、いつまでも休んでないで、なんて言われるのかなぁと思いながら電話に出ると
「大変だったね。もう電話してもいいかな、と思ってかけてみた。本当に突然でビックリしたよね」
意外にも、とっても優しい言葉です。
「お母さんが亡くなってから、何年になるっけ? 6年?お父さん、よく頑張ったよねぇ」
母が亡くなった時からは職場のメンバーも変わりましたが、その時の上司から「大変だとは思うけど、いつごろ出勤出来ますか」というメールが来たことを思い出します。
その時も残された父と妹と、葬儀や事務手続きでしばらくお休みをもらっていたのです。
「仕事はどうにかなってるから、気にしなくて大丈夫。みんなで、家の片付けとかできっと大変だろうねって話してましたよ。帰っても、留守にしていた家のことがあるだろうし、無理しないで、少し休んでから出ておいで。会社に義理立てすることなんか、ないからね」
不覚にも、涙声になりました。
気がつくと、妹とふたりで毎日片付けていたことまで話していました。
「そうだろうなって、思ってた。気をつけて帰ってきてね」
ウンウンうなずきながら、
「ありがとう。嬉しかったです」と言って電話を切りました。
実家最後の夜の最高の出来事。
この思いをブログやツイッターで、聞いてもらえることが嬉しいです。
明日は我が家に帰ります。
頑張りたいけど、頑張らなくていいのかな。
今日も素敵な一日に感謝します。
明日も断酒で、よろしくお願いします。