青猫日記〜断酒とジムと日々色々

断酒とジムと、他愛のない毎日の記録。

断酒689日 あなたはどちら?定年の光と影

職場にて。

隣りの席の部長が困り顔。

数年前にあったプロジェクトを再開することになり

そのために必要な物資を調達しているところ。

でも、その経路が不明。

あちこちに問い合わせても、思うようにならないと言う。

 

青猫「〇〇さんに聞いてみては?」

〇〇さんとは、現部長の前任者。

定年後雇用の契約も終わり、退職してから約2年……

そう、長く青猫日記を読んでいただいている方には

「ああ!」という伝説の部長。

私が断酒を決意した、最後の飲み会が〇〇部長の送別会だった。

 

現部長「うん…今まで、不明なことを〇〇さんに問い合わせたりしてきたんだけどね……」

言いにくそうに口ごもる部長。

青猫「覚えてないんですか?」

現役を引退すると、ポカッと仕事のことなんか、忘れちゃうものなのだろうなぁと思ってそう聞いたのだが、返って来たのは意外な答え。

部長「何を聞いても、どんどんトンチンカンな方向に行っちゃって、

話しにならないというか……」

青猫「……電話したくなくなっちゃったんですね」

うん、と大きくうなずく部長。

 

〇〇さん。

快活で、明るくて、大声で、人望のある人だった。

ビールが大好きで、私によく、パワハラまがいの言葉をかけてガハハと笑っていた人。

「今夜も、帰って寝るまで飲むんでしょう」という退勤の挨拶。

「昨日もたくさん、飲んだんじゃないの」という朝の挨拶。

酒ハラスメントとでも、言うべきか。

まあ、その頃はしっかり飲んでいたのだけれど。

 

それでも、仕事は男気があり、部下のミスも決して責めたりはしない人だった。面倒な仕事には見て見ぬふり、というところも無いではなかったが、それでも大らかで仕事がしやすい上司であった。

 

そんな〇〇部長が、引退して2年足らずで、もうボケてしまったというのだろうか。

確かに、お酒は強かった。

宴会前、いつも一番に会場入りして、自腹で先に飲み始めていた。

家での晩酌は、缶ビールロング缶を1本と焼酎水割り2杯くらいと話していたけど、どうだったのか。

豪快な性格で、取引先とのおつきあいも少なくはなかっただろう。

 

ここで思い出すのが、〇〇部長と同期で同じころにリタイヤし、偶然同じジム仲間だったバリトン部長のことである。

aonekoon.hateblo.jp

 バリトン部長は引退後、しっかり自己管理しながらジムライフを満喫しているような、絵に描いたような楽しい老後(失礼!笑)の実践者だ。

この前、よくエアロビクスで一緒になる女性とスタジオが始まるのを待っていたら、階段下にいたバリトン部長に、彼女が笑顔で会釈していた。

「知っているの?」と聞くと

「旦那が筋トレしていて仲良くなって、今日一緒に飲みに行くって言ってたの。色々なこと知っていて、話が面白くて勉強になるってもう、旦那のお気に入りなのよ」

「へぇ~! あの人、部署は違うけど同じ職場だったよ」

「そうなんだ! ねえ、何してた人なの?」

……こんな話で盛り上がったことが、記憶に新しい。

 

やっぱり、飲むんですねバリトン部長。

というより、ここで話題にしたいのは、〇〇部長との違いである。

同期で、同じように定年まで中心となって仕事をこなして来た二人。

バリトン部長がどんな飲み方をするのかは知らないが……

いや、この二人の明暗をアルコールで決めつけてしまうのは強引かもしれないが。

やっぱり、自分を良く知るということ、

そして実行出来るということが、大きな違いとなって表われているような気がしてならないのだ。

 

どちらになりたいかって、それは、やっぱり……。

 

雨にも負けず 風にも負けず

自分自身をいつもしっかり見つめている

そんなオトナに私はなりたい(^_^)

by宮澤青猫(笑)

 

〇〇部長へ 心配です。(元のんべ部下あおねこ) 

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