吹雪の夜のホワイトデー
こんばんは。断酒655日目の青猫です。
ホワイトデーですね。
夜から雪になり、こちらは文字通りのホワイトデーになりました。
今日は仕事が長引いて、ジムのコアトレは半分あきらめていました。
出来るだけ時計を見ないようにして、とにかく必死。
仕事の区切りがついて恐る恐る時計を見たら
「行ける! 間に合う!」
もうバタバタと片付けてジムへとひた走りました(笑)
滑り込みセーフ!って感じでスタジオへ。
すでにスタジオ入口には開始を待つ人たちの列。
慌てて着替えてその列に並んだ時、ワクワクした気持ちがこみ上げてきました。
何かを待つときの期待と喜び。
ああ、何だかこんな感じは久しぶり。
残業中はドンヨリ黒雲、でもだからこそ晴れてきた明るい空が嬉しくて仕方ない……そんな感覚。
1時間のコアトレは、この日一番の幸せな瞬間になりました。
帰ろうと外に出たら、辺り一面は真っ白な雪景色に変わっていました。真冬のそれと違って少し気温が高いので、雪はどんどん積もっていきます。
車で走ると吹雪は黒い空をバックに、こちらに流星みたいに向かってくるように見えるのです。
漆黒の吹雪の中を走る……幻想的です。
途中国道には、これから始まる夜間の道路工事の人影が、いくつも広がっていくところでした。
吹雪に立つその姿が、何とも雄々しく、厳しい北の国に働くたくましさを感じます。
きっと、この地に暮らさなければ見ることが無かった世界。
人生は、思わぬ岐路で急展開するものですが、「きっとどの道を選んでも、それが最善の道である」と、どこかで聞いた言葉を今、静かに感じています。
お酒が飲めなくなってしまったことは、誰よりお酒が好きだった私たちにとって、とても辛い選択でした。
でも、断酒したからこそ見ることが出来た、さまざまな瞬間。
そのわずかな光をつなげながら、これからも生きていくのでしょうね。
結果として、最高に素敵な選択だったと言える、その時のために。
ゆく冬を惜しみながら。
そして春を、待ちわびながら。