ルリちゃん、また出会うその日まで。
こんばんは。断酒486日目の青猫です。
今日、ルリちゃんがお引越ししました。
ルリちゃんは、父が可愛がっていたセキセイインコです。
ひとり暮らしの父の、良き相棒でした。
基本、一日中放し飼いで、部屋中を好き勝手に飛び回っていました。
水が大好きで、キッチンで水を使うと、すぐやって来てジッと流れる水を見ていました。
水浴びは容器を使わず、跳ね返る流し台の水しぶきを浴びて喜んでいる、面白いコでした。
時間になると自分から鳥カゴに戻って行って寝て、朝はカーテンを開けて欲しいとさえずって起こしてくれました。
絶対に、自分を鳥だとは思っていなかったんじゃないかな。
父のことが大好きで、入院などで家を留守にして戻ると、ピッタリと父にくっついて、しばらく側を離れなかったそうです。
そんなルリちゃんが可愛くて仕方ないと言っていた父。
父亡き後は、妹の家にルリちゃんは身を寄せていました。
縁あって、姪っ子のお友達がルリちゃんの里親になってくれることになったのだそうです。
今までにもセキセイインコをたくさん飼育した経験もあり、安心してルリちゃんをお任せ出来ると妹も思い、ルリちゃんは新しい家族に迎えられることになりました。
本当は、10月になってからの予定だったのですが、一日も早くルリちゃんをお迎えしたいと、急に今日引き取りにくることになったのだそうです。
ツイッターでも「今日のルリちゃん」として、朝の様子を妹が撮った画像を掲載し始めたばかりでしたが、突然の連載終了となりました。
名残惜しいです。
やっぱりちょっと、寂しいです。
でも、このご縁はきっと、父も喜んでいるのではないかと、そう感じています。
昨日は家が片付き、今日はルリちゃんが旅立ち、少しずつ、着実に時間は刻まれていきます。
家はリセットされて新しい家族を迎えるでしょう。
ルリちゃんも、新しい生活の始まりです。
そこには希望の光がある。
私たちは、悲しみから希望を見出すことが出来たのだと、そう捉えたいと思っています。
そう、確実に時間は流れています。
悲しみに立ち止まっているようでも、心の針は正確に時を刻んで毎日を生きています。
ルリちゃんのお引越しは、その明るい兆しです。
ルリちゃん、今まで沢山の笑顔をありがとう。
ルリちゃんがいてくれたから、父は独りでも寂しくないと笑っていました。
父は先に旅立ってしまったけれど、天国でまた会えるその日まで、ルリちゃんはもっと沢山の笑顔を新しい家族のみんなに届けてください。
きっと父もサヨナラは言わないと思います。
また、出会うその日まで。