青猫日記〜断酒とジムと日々色々

断酒とジムと、他愛のない毎日の記録。

アル中の母、そのとき子どもは

こんばんは。断酒471日目の青猫です。

今日は父の容態もかなり安定してきたようです。

昨夜の怒りから一転、今日は穏やか。

私の体調も戻って来ました(^^)

 

先週はバタバタしていてタイミングを逃しましたが、「ザ!世界仰天ニュース」でやっていたアルコール依存症の女性の再現VTRを、私も見ていました。

一緒に見ていたのが、酒飲みの夫。

「何だよこれ、ひっでぇなぁ」

依存症の女性が結婚してから家庭内で飲むシーン、注意されて隠れて飲むようになったところ等を見ながら、この一言。

いつも落ち着いてテレビを見ない我が夫がチャンネルを替えようとしたので

「ちょっと待って! これ見ようよ」

無理矢理一緒に見ることにしました。

 

二日酔いの朝、母親にすすめられて迎え酒をするシーン、妊娠中も一日中飲んでいるシーン、酒瓶や空缶がゴロゴロ、テーブルで酔いつぶれる姿。

次々と繰り広げられる衝撃的なシーンに、ただただ呆然と見ている夫。

女性の夫が愛想を尽かして出て行くシーンに

「そうだよな、こんな妻なら仕方ないよな。子どもがいるのにさぁ」

「でも、旦那さんだってちゃんと奥さんのこと、考えてないんじゃない?それに出て行くときに子どもを置いて1人だけなんて、身勝手じゃないの?」

 

何となく話が平行線。

どうしてもお互い、自分の立場として見てしまいますね。

 

夫側からすると、家事をきちんとして、子どもを育てるのは妻の役目、みたいな。

でも私が見ると、なぜ、妻がこんなに飲むのか、その部分を分かろうともしないで自分ひとり逃げ出す夫って、どうなのよ?と。

……チラッと、私もリビングで飲み過ぎてひっくり返って寝てたなぁ~とかは思い出しましたけど(^^;

 

益々生活が荒れていく妻。着替えを取りに来た夫もやっと事の重大さに気づき、妻はアルコール専門の病院に入院することになります。

脳が萎縮していると、画僧を見せられるシーン。

「ほら、大量に飲み続けるとこうなっちゃうんだよ」

一向にお酒を控える気持ちもない夫に、すかざず断酒アピール。

すると敵も負けじと、ニヤリとしながらこう言ったのです。

「それ、今だから言えるでしょ。こうなる前にやめて、良かったねぇ」

見えない火花がバチバチとぶつかり合う二人。

 

退院てからも、やはり飲むことを忘れられない妻はまた、一日中飲んで酔いつぶれる生活に戻り、入退院を繰り返します。

それでもやめられないお酒。

ゴミ屋敷と化した部屋で、膝を抱えてうなだれる子ども。

幼稚園の遠足にも、酔ったフラフラの足取りで一緒に出掛けて……。

幻覚、幻聴、手の震えなど、アルコールが牙をむき始めます。

母親が連れて行かれる救急車に、泣きながら追いすがる子どもの姿。

ここでやっと、子どものためにアルコールを断とうと決心し、断酒に至ります。

現在、断酒30年。断酒会の中心となり、頑張っておられるということです。

 

母親目線で、どうしても気になってしまうのが、やっぱり「子どもはどうしたんだろう?」ということです。

生まれてからずっと、子どもが受けたであろう心の傷は、どれだけ深いものでしょう。

そしてそのとき父親は?おばあちゃんは?

 

あらためて、アルコール依存症は家族を巻き込んで壊していく、恐ろしい病であることを感じました。

そこまで触れて欲しかったかなー、仰天ニュース!

 

それは私が当事者だから言えることなのかな。

普通に飲んでる人から見れば、壮絶なアル中の物語。

自分はまだまだ、あそこまでは行ってない、大丈夫。

きっと以前の私なら、そう思っていたのでしょうね。

 

 

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