「どうせ酒でも飲んでたんでしょう」 医師の暴言
こんばんは。断酒470日目の青猫です。
今夜はとても腹が立っています。
救急車で入院、緊急手術となった父のことです。
「すっごくアタマに来たんだけど、聞いてくれる?」
病院から帰って来た妹からのメールです。
何事かと、急いで電話してみました。
父が入院してから、ずっと妹は病院に通ってくれています。
今日も病室に入って「具合はどう?」と声を掛けました。
「昨日より痛みがひどい」と父が小さな声で言います。
まだベッド上絶対安静で、身体を起こすことも出来ませんが、少しでも体を動かそうとするだけで激しい痛みがあるようです。
「今日はカープが優勝しそうだから、ラジオが聞きたい」と妹にラジオのセットを頼みます。
上手く電波が入らないので、父が枕元に手を伸ばして調節しようとするのですが、苦痛に顔が歪みます。
話す言葉も小声で、そのたびゼイゼイと苦しそうに肩で息をしている様子。
「治療しているはずなのに、症状が悪化しているなんて」と不安になり、先生に話がしたいと看護師さんに聞いてみました。
そして医師の回診があると知り、妹は2時間ほど待っていたそうです。
しばらく待って、やっとやって来た主治医はゾロゾロと数人の医師を従えていました。よく見るドラマの情景です。
父のベッドにやって来た主治医が
「痛みもかなり良くなったでしょう」と父に声を掛けたので、妹が
「昨日よりひどいみたいなんですが。話していてもとても苦しそうで」と言うと
「そんなことはないでしょう。酸素吸入の量も、昨日より減っています。自発呼吸も出来ていますからね」と取り合わない様子。
父は、手術すれば痛みから解放されると思っているので「早く再手術を受けたい」話しました。すると
「この状態ではしばらく無理ですね。もう少し回復しないと」と、何だかさっきとは矛盾のある答えです。
そして父が自宅で倒れた時のことを、こう言ったのです。
「どうせ酒でも飲んでたんでしょう」
これには妹も、驚いて耳を疑ったそうです。
私だってビックリです。
この病院の他の科にお世話になってはいますから、そこから得た情報なのでしょうか?
それにしたって、術後間もない患者に対してこの発言。
信じられません。
父は確かに大酒飲みでした。でも寄る年波に酒量は落ちていて、私が断酒する直前に一緒に飲んだ時は、私の方が父より飲んでいたことを思い出します。
今回、具合が悪くなったのも昼食を食べた直後。
もう昼間は来客があった時くらいしか、飲まなくなっていました。
アルコール依存症を専門に診ている精神科の医師なら、絶対にこんな発言は出来ないと思います。
専門外でありながら、この先入観と偏見による暴言。
「お父さん、苦しんでるのに可哀想になった」
その場に居合わせた妹も、どんなに悔しい思いをしたことでしょう。
お世話になっている病院に、文句ばかりを言いたいわけではありません。
でも、患者の心に寄り添った医療って、おとぎ話になってしまったのでしょうか。
それでも、少し良い兆しも感じています。
「ラジオが聞きたい」という意欲があること。
来週受けるはずだった、他の科の血液検査が出来なくなったので、妹に代わりに行って来月の予約を取って来て欲しいと頼んだこと。
実は10日は父の誕生日だったのですが、「誕生日に病院にいたんじゃしょうがないな」と、日にちの確認が出来ていたこと。
「退院したら、誕生日と退院祝いと一緒にやろうね」という妹の言葉に「そうだな」とうなずいていたこと。
「もう俺はダメだ」と弱気になっていた父が、先のことを考え始めたのです。
頑固な父の強い気持ちは、ちゃんと戻ってきていました。
お父さん、意地でも元気になってやろうね。
そしてアルコール依存症を見下した先生に「どうもお世話になりました」って、とびっきりの笑顔で、言い返して見せようよ(^_-)-☆