静かな旅立ち
こんばんは。断酒305日目の青猫です。
今夜もちょっと残業。
その後ジムに駆け込んで、コアトレしてきました。
静かな動きなのですが、しっかり汗をかけて満足です。
帰宅後、遅い夕食を食べ終わった頃に従弟から電話がありました。
彼はかなり前にこのブログでも登場しました。
実は先日、伯父が亡くなりました。
伯父は重い心臓病を患って入退院を繰り返していましたが、年末に退院して最近は「ここのところ調子がいい」と言っていた矢先でした。
持病はありますが平穏な毎日を送り、いつもと変わらない一日のはずでした。
伯父は心不全で亡くなったのだそうです。
苦しまず、家族に迷惑をかけることもなく、いつもの毎日の中でゆっくりと旅立って行ったのです。
お葬式に行くことが出来なかったので、私と妹は一緒にお香典を送ったのですが、従弟からかかってきたのは、そのお礼の電話でした。
すべてを滞りなく済ませた従弟は、いつものように落ち着いた声で、伯父の最期のことを話してくれました。
従弟の出勤時間には、いつもならまだ寝ている伯父が起きてきて、「行ってらっしゃい」と言ってくれたこと。
仏壇に手を合わせていたはずの伯父の姿か見えなくなり、伯母が探すと、きちんと部屋の前にスリッパが揃えてあって、そこで眠るように倒れていたこと。
連絡があった時、仕事中だった従弟は、その日に限ってケータイをロッカーにしまい込んでいて、家族からの連絡を受けた会社の人によって伯父の死を知ったこと……。
「突然だったけど、いい死に方だったと思うんだ」
そう従弟は言いました。
長患いして家族に介護の面倒をかけることもなく、静かに旅立った伯父。
もしかしたら、今まで入退院を繰り返して心配をかけてきた家族のために、最期は誰にも告げずに逝ったのかも知れません。
5年前、同じように母が急逝した私には、彼の気持ちが痛いほどわかります。
今は長男として、気丈にその役目を果たしているけれど、悲しみと寂しさは、そおっと彼を包んでいくことでしょう。
私には何も出来ないけれど、従弟の気持ちに寄り添ってあげたいと思いました。
伯父さん、あなたの大きな笑い声が、今でも聞こえて来そうです。