青猫日記〜断酒とジムと日々色々

断酒とジムと、他愛のない毎日の記録。

アル中の遺伝子

こんばんは。断酒215日目の青猫です。
昨日から、冬休み。実家に帰ってきています。
現在の実家は父が一人暮らし。母が急逝して5年になります。
典型的な亭主関白だった父。当時は心臓に持病を持ち、入退院を繰り返している状態でしたが母の死から生活が一変しました。
家事などしたことがなかったのに、料理をするようになりました。
部屋を模様替えして掃除も手を抜かず、あれこれと生活用品を揃えたり。
私の帰省時には、布団を干して待っていてくれます。
おかげで、私は実家でしなければならないことは特になく、文字通り冬休みを楽しませてもらっています。

子供の頃は、父がお酒を飲むのが嫌でたまりませんでした。
休みの日は朝から飲んでいた記憶があります。飲んで騒いで喧嘩や怪我をしたこともありました。それでも翌朝になると「覚えていない」と言う父。母は呆れながら「仕方ないわねぇ」と苦笑していました。
「私は絶対にお酒なんか飲まない」と子供心に誓っていたはずなのに、就職してお酒の席に出るようになると、酒量はどんどん増えていきました。
父ともよく飲んで大喧嘩をし、もうこんな家に帰るものかと何度思ったことか。
アル中が遺伝するのかは分かりませんが、あんなに嫌だったはずなのに、気がつけば同じ道を歩もうとしていた自分。
今、断酒の道を選ぶことが出来て、本当に良かったと思います。

帰省時のお約束のようになっていた、父との喧嘩もしなくなりました。
父はまだ飲みますが、高齢なことや体調の面もあり、本当に酒量が減りました。
それでも「酒をやめるくらいなら、生きていても仕方ない」と言って、飲酒を制限するような話題は嫌がります。
私が知ることが出来た断酒の素晴らしさを父にもわかって欲しいのですが、こればっかりは無理なようです。
そして父も、私にもう「飲め」とは言いません。
親子であっても、それぞれの人生…そんな言葉がよぎります。

一緒に飲めなくなっても、私を待っていてくれる父。
今、家はとても居心地の良い場所になりました。
 

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