心に灯りをともしましょう
今朝早く、大阪で大きな地震がありました。
最高震度は6弱。
やっと家族を送り出し、ホッと自分の朝ご飯。
テーブルに着いた途端、テレビからは深刻なアナウンサーの声。
驚いて、心配で、不安で。
きっと、同じように家族を送り出したばかりのお母さん。
どんな気持ちだったのでしょうか。
さっき見たテレビでは、通学途中の小学生が崩れた壁の下敷きになり命を落としたというニュースが流れていました。
昨日の夜、家族で囲んだ食卓のささやかな幸せが、本当に儚く、大切なものなのだとあらためて感じています。
関西方面の友人知人の安否を確認し、無事を喜び合いました。
それでも、やっぱり大きな地震の爪痕は悲惨なものです。
大きくしなって揺れる電柱。
ひっくり返る門や家具。
消えた信号機。
そんなものを目にすると、あの恐ろしい東日本大震災が甦って来るようで、胸がざわめき、動悸がします。
やっぱり、完全には消えない傷跡。
普段は見えない、気がつかないほど深くにあって、すっかり忘れているけれど。
確かにそれは、そこに…ある。
恐ろしい経験は、薄れこそすれ、決して消えてはくれないですね。
でも、それは「忘れないで」というメッセージでもあるのでしょう。
強い恐怖も悲しみも、明日を生きる力になるから。
その傷は、もうひとつの傷……私がアルコールによって受けた傷の、それにも似てると感じます。
お酒の傷は、自傷の傷。
たとえそれが薄れても、無かったことにはなりません。
だからこそ、心に灯りをともしましょう。
辛くて切ない、真っ暗な夜だから。
灯りの中に見えて来る、顔、声、言葉。
そっと寄り添い、心を傾け
「大丈夫?」「大変だったね」「心配ないよ」
言葉をくれる、大切なあなたの笑顔に答えられるよう。
こんなに不安な夜だから、心に灯りをともしましょう。
ひとかけらでいい、幸せの記憶を見つけるために。
心から、あなたの夜をともしていたい。