断酒694日 やりたくてやりたくて、しかたなかったこと
ずっと、ずっとやってみたかったことがあった。
いや、たいしたことじゃない。
大好きなエアロビクスと、アクアビクス。
どっちかひとつしか、選べないと思ってきた。
ジムに通うことを決めたときに、アクアビスとはお別れした。
ジムが楽しくて、土曜日に大好きなレッスンが2連続で入ったときに、ああもう無理だなと、喜びの向こうで少しだけ寂しかった。
もう、水着を着ることもないんだなと、箪笥の奥に仕舞い込んだ。
時が流れ、あのときの気持ちが変わった。
自分が変わった。
出来るかも知れないと、思うようになっていた。
私とアクアビクス。
切っても切れない縁があった。
水に入った後のお酒は格別に美味しかった。
身体も心もクタクタに疲れ切った土曜の夜。
お酒に溺れるのは、水の中にいるような心地よさがあった。
忘れられない思い出があった。
笑いながら一緒に通ったあの人は星になった。
またプールに行きたかったと、病の床で書き残した、あのときの力強い視線は今でも私を見つめている。
ジムのスケジュールが変わらない以上、もう縁がないと思ってきた。
思うようにしてきたわけなのだけど。
断酒が私の背中を押した。
やってみようよと、ささやいてきた。
心に灯った希望の灯。
今日はやっと、それをかなえに行く。
申し込みをしたとき、嬉しくてたまらなかった。
でも、体調が悪くなり、やっぱりキャンセルするべきか
もう縁が切れてしまったのかと、哀しかった。
それでも断酒は私に言った。
諦めちゃいけない。希望は持ち続けてこそ、かなうのだと。
焦ってはいけないと。
そう、今まで、ここまで待ってきたのだから。
しかし運命というやつは、そう簡単にはいかないもので
プール初日はまだ抜糸前、
プール2回目はジムをセーブするという事態になった。
先週のアクアビクスは、それは感動的だったのだけど
(何しろ3年ぶり!)
それでも、まだ、私の野望は完成しなかったのである。
それが、今日やっと現実になった。
他人に話せば呆れた野望。
野望じゃなくて、無謀だろうな。
それでもやりたくて、やりたくて、やっとやれたのだ。
心地よい疲れ。
食欲があり過ぎて止まらない。
プール前にご飯を食べ、帰って来ておかずを食べ、
もうダメだからと歯磨きをして眠る準備を整えても、お腹がすく。
生きてるって、こういうことなんだ。
理屈じゃない。
本能が求めるんだ。
これからも、生きていくために、カラダが叫ぶんだ。
Rod Stewart - What A Wonderful World
明日はあちこち、痛むかも知れないけれど。
その痛みが、待ち遠しくてたまらない。
今日という日に、ありがとう(^_^)