断酒687日 アップデート開始
雨の土曜日。
カラダの声を聞いてみよう。
朝起きたらすんなりと
エアロビクスは休もうという気持ちになれていた。
今日は大切なミッションの日。
３年ぶりに、アクアビスクに復帰する。
ジムに通い始める代わりに、プールには別れを告げていた。
飲酒時代の危ない思い出。
土曜の夜、プールの後のビールは最高の楽しみで。
喉カラカラ、お腹ペコペコで帰宅して、
ひたすら飲んで、食べまくった。
１週間の総決算。
自分にご褒美、お疲れさま。
酔いつぶれて眠るまで、壊れた機械みたいになっていた。
当然、日曜日は二日酔いで台無し。
こんな週末を飽きもせず、４年近くも続けてきたのだ。
プールで泳いで、その後みっちりアクアビクスを１時間。
快い疲労感と１週間の解放感。
あの頃の爽快さ、気持ちよさは、
自分の中で、まだしっかりと残っていた。
プール再開は、即ちあの頃を再現するということ。
水に入った後は、猛烈に食欲が出るそうだ。
過食も、危険なアディクション。
断酒した今、私はあの頃を変えられるのか。
黒い歴史をアップデート。
秘かに計画してきた野望。
それが今日。
今はプールに、しっかり照準を合わせていこうと思った。
久しぶりの水の中は、それはそれは気持ち良く
「ただいま！」っていう、なめらかさ。
「お久しぶりです」
あの頃から変わらないインストラクターさんの笑顔。
嬉しい再会、そして再開。
水の中、やっぱり陸とは全然違う。
いつもは使わない筋肉をたっぷり動かして
たくさん動いて、たくさん笑った。
あっと言う間に１時間が過ぎていた。
一緒に行った友だちとのお喋りで
「この後、とにかく飲んで食べちゃうんだよね。
だから、ちっとも痩せない」
なんて話に花が咲いた。
「でも、今は飲まないんでしょ、よくやめられたね」
元飲み友だちでもあり、仕事仲間でもある彼女が不意にこう言った。
ああ、彼女にも、もう話は伝わっているんだ。
プールから遠去かってから、彼女と飲む機会も無くなって
「もう飲まない」なんてことも話題にしたことは無かったのに。
「そろそろ私もやめないと、とは思うんだよね」
そんな言葉が出るなんて、思いもよらず。
私に気をつかってくれたのかな。
それとも心の片隅で、飲むことに何かを感じているのかな。
プールの後、彼女の家で朝まで飲んだことも楽しい思い出。
今日からは、まっすぐ帰宅。
食欲はまあ、仕方ない。
飲まない自分に、ちゃんとご褒美あげないと。
アップデートはまだ始まったばかりだけれど
笑顔の記憶がしっかりと、上書きされていく予定。
明日の筋肉痛、楽しみだな(^_^)
