ブラックアウト…もうひとりの自分
こんばんは。断酒606日目の青猫です。
早速、昨日の続きです。
友人は、まるでメールのことを覚えていませんでした。
そして、もっと恐ろしいことを私に教えてくれました。
「土曜日の深夜、まったく身に覚えのない行動の痕跡を見つけて、
メールを書いたこともそうですが、その他、
以前飲んでいた頃にも、フラフラ外出して、ちゃんと帰宅していたという事実がありました。この時も、まったく覚えていないんです。
記憶が無くても、ちゃんと行動出来てしまうことがホントに恐ろしいです。
人を殺しても憶えていないかも知れない。
もう、身の毛がよだつとはこのことです。ゾーッとしました。
「人を殺しても憶えていないかも知れない」
そんなことが、あるのでしょうか。
飲酒欲求というものは、とても深い深層心理に潜んでいて、何かきっかけがあれば一瞬にしてその姿を現す魔人のようなものなのかも知れません。
まるで、小さな頃に罹った水疱瘡のウィルスが体内に残っていて、成長後も口唇ヘルペスや帯状疱疹になって体にダメージを与えるような、そんなイメージを思い浮かべました。
今回は本の購入とか図書館の予約で済んだから良かったです。
最初のメールにあったような、後悔でいたたまれないような心理から、自らの命を絶つような行為に至る…それも自分の知らないうちに。そんな信じられないようなことも、無いとは言い切れません。
自分の中に潜む、もうひとりの自分。
日常生活で抑圧されて、奥深くに追いやられている黒い自分。
いつでも、誰にでも、その危険性はあると考えて良いでしょう。
「そんなになるまで、いったい、どのくらい飲んだのですか?」
半分呆れつつ、聞いてみました。
「まずビール500mlを2本。追加でまたビール、500ml3本。またまた追加で、新ジャンル500ml2本+焼酎25度黒霧島ペット(
ビール好きだったんですね、じゃなくて(^_^;)
これでどのくらいの量のアルコールが一気に体内に流れ込んでいったことになるのでしょうね。
想像するだけで、酔っ払いそうですよ。
幸いにも、身体がすぐに反応して、飲むことを遮断した……酷い二日酔いで連続飲酒さえままならなかったことが救いです。
ブラックアウトしながらも、抵抗していた本当の自分の存在こそが、1年に渡る断酒の日々の結晶なのではないかと感じています。
ブラックアウトの暗闇から還って来た友人は、すっかりいつもの明るさを取り戻しています。
本当に、スリップしたのは誰か別の人だったみたいな…まさにタイムスリップしてきた人のような(笑)
心配していただいた皆様に、友人に代わって心からの感謝をお伝えしたいと思います。
本当に、ありがとうございました(^_^)