いるものと、いらないもの
こんばんは。断酒548日目の青猫です。
そろそろ雪も降ろうかという時期ですが、マンションの外装工事が始まっています。
ベランダを丸ごと改装しようという大掛かりなもので、もちろん工事中はベランダに出ることが出来ません。
お天気が良くても洗濯物も干せず、とっても残念です。
そういえば、こちらに引っ越して来た時に、冬はどうやって布団を干しているのか不思議でしたが、布団乾燥機を使っていたんですね。
今でこそ、どこの家庭にもあるとは思うのですが、東京では使ったことがありませんでした。
季節を問わず、お天気の良い日は外に布団を干すのが普通だと思っていました。
まだこちらに来たばかりの冬の日、布団を干して出掛けたら、お天気が急変。空からふわふわと白いものがおりて来ました。
「雪!」
冬の天気は変わりやすくて、真っ青な空の時ほど雪になる可能性が高いように私は感じています。
あ、これ、数年こちらに暮らした今だから言えること。
当時はまだ、北国暮らしは初心者マークでした(^^)
結局、そのまま電気屋さんに飛び込んで布団乾燥機を買いました。
あんまり急だったので気に入った機種の在庫が無く、展示品を買って帰った思い出があります。
それでやっと、「ああ、みんな、こんな天気だから布団乾燥機を使っているんだ」って納得したのでした。
布団乾燥機には最近面白い話があって、引き出物でカタログギフトをいただいたので、そろそろ乾燥機を新しくしようと注文したら、数日後、長男が「クジで当たった」と言って、私が頼んだのと同じような乾燥機を持ち帰って来たんです。
あっと言う間に我が家に乾燥機が3台。
長男はマイ乾燥機にして、寒い夜に布団を温めるのに使っているようです(笑)
ベランダつながりで、話が飛躍しちゃいましたね(^^;
実は外装工事がいよいよ本格的になってきて、ベランダに置いてあるものを全て撤去してくださいというお知らせが来て、夫が途方に暮れていたのです。
夫の趣味は家庭菜園。
ベランダに大きなプランターを何本も置いて、夏の間は色々なものを作っていました。
今はやっとシーズンオフになったところですが、土の入ったプランターが大小何本もあるんです。
そして、この時期の必需品の灯油缶。これも18Lのものが4本もあります。
更には、ベランダ用のストッカーも大小3つ、45Lの大型ゴミバケツも。
あらてめて見回すと、本当に沢山のモノが、ベランダの小さな空間に平然と存在していたのです。
「こんなに、どこに置けばいいんだ」
すべて所属は夫のもの、倉庫には入る余地が無いし、家の中に置くにも同じ、そんなスペースはありません。
ずーっと、期限の日まで手つかずにいたベランダでしたが、もう限界。
今日は二人で思い切って、これらのモノを片付けました。
不思議なもので「もうここには置けない」という目で見てみると、今まであって当然だったモノたちのほとんどが、いらないものであることに気がつきました。
「いつか使える」「とりあえずここに」「捨てるには惜しい」そう思っていたモノが詰め込まれたストッカー。
長年雨風、陽射しにさらされて劣化したプランター。
「もう限界」「もういらない」はっきりと、モノたちが主張している……ように見えてきたのです。
結局古くなっていたのでプランターは全て処分し、ストッカーは2本に減り、その中身はそっくり捨てて、中に灯油缶を入れ玄関に続く廊下に置くことが出来ました。
あんなに悩んでいたもの、ほとんどが不要なものだったんです。
「あっ!」と思いました。
ずっと、自分には絶対必要だと思ってきたもの、「お酒」が不要になったこと。
今まで当然のように持ち続けていた感情も、視点を変えれば、実はいらないものだったのだ。
私に必要だった頃は、もうとっくに過ぎていた。
いつまでも当然のようにそこにあったのは、自分が放置してきたからなのだ。
「ああ、そうか」
もう私には、お酒は「いらないもの」になったんだ、って。
あなたには、まだお酒、必要ですか?
人生でいるものと、いらないもの。
そろそろ、期限が迫っていませんか?