地震とノンアルコールビール
こんばんは。断酒543日目の青猫です。
今朝、福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の大きな地震がありました。
ちょうどテレビをつけていたのですが、突然キャスターが「緊急地震速報が出ています。強い揺れに注意してください」と言い始め、てっきり東京で地震があるのかと思い、心配しながら見ていました。
しばらくすると、こちらでも、イヤな感じの揺れがだんだん大きくなってきました。
幸い被害はありませんでしたが、夜のニュースで関東方面の通勤ラッシュや道路の混雑を目にして、都市部でも混乱の余波があったことを知りました。
今は日本のどこで大きな地震があっても、不思議でないくらい、地震が起きている気がします。
やっぱり思い出すのは東日本大震災のことです。
当時の日記を見てみると、しばらく交通が分断されて食料の調達が大変だったことが書かれています。
買い物は出来るけど個数制限があって、1人10点まで、停電しているので電卓で計算して会計したことなど、今では信じられないような暮らしをしばらくしていました。
個数制限では、お酒類は1人1点まで。箱売りはダメだけど6缶パックまでOK、そしてノンアルコールビールもお酒とカウントされていました。
お酒コーナーで売っているのだから当然といえば当然なんですけど、何だか「やっぱりアルコール入ってなくてもお酒なんだな」って、妙なところに感心してしまいます。
その時、私はノンアルコールビールを飲んでいたんです、そういえば。
尋常じゃない被害の大きさに「これは酒なんか飲んでる場合ではない」と思ったからです。
余震がとにかく続いて、その後も大きな揺れがあったりと、暮らしが地震に翻弄されました。子どもたちを守るには素面じゃなきゃダメだって、真剣に考えてのことでした。
地震の時、何だか夫がとても頼りなく思えてしまったのも原因のひとつ。
当時は震災離婚だとか、逆に震災婚というのも流行りましたよね。
両極端な考えのようですが、どちらも「もうこの後、どうなるか分からない」という、共通の思いがあるように感じます。
何度かあった、深夜の大きな余震。
その度、部屋に物が散乱し、とても不安でした。
それなのに、夫は酔ってグーグー寝ているんです!
大物?いえいえ、無責任としか言いようがない!
非常時なのに、とても不安なのに、一番頼りたい人がこんな状態だなんて………。
呆れるとともに、怒りですよ!
何かあったら、私が子どもたちを守る! もう、夫はあてにしない!
その後大事には至りませんでしたが、平穏な日々が戻ってからも、しばらくその気持ちは変わりませんでした。
今はもう息子たちも成長して、逆に私が守ってもらう側になったでしょうか(^^)
震災後、被害の大きかった地域では、家も仕事も失った人たちがアルコールやギャンブルに依存する姿が増えたというニュースも耳にしました。
抱えきれない絶望感。自暴自棄。
そんな気持ちが分からないではないけれど、逃げては欲しくありません。
大切なもの、守るべきもののために。
東日本大震災の後、どうにか生活が戻って来たのと同時に、また私も飲み始め、断酒の道にたどりつくまでの数年間、追い打ちおかけるように飲み方は悪い方へと転がっていきました。
変わらなかったですね、ニュースになった人たちと……。
そんなことを思い出した今日。
こうやって、ブログを書くことが出来る平穏な今に心から感謝します。
忘れてはいけない思いをキーボードに託して。