帰宅
こんばんは。断酒480日目の青猫です。
帰って来ました。
今夜は久しぶりに、自宅のパソコンでブログを書いています。
iPhoneより、反応鈍いです(笑)
今朝もパンパンのゴミ袋10個ほど、雨の中を捨てに走りました。
部屋がかなりガランとして、ゴミ屋敷状態からは脱しました。
今日は帰ったら早速、事務処理に必要な書類を揃えなくてはと考えながら。
スーツケースを閉じて、玄関へ。
その時、ふっと思い出してしまったのです。
冬休み、夏休み、そしてゴールデンウィーク。
ドアを開けて、玄関にスーツケースを入れてリビングに声を掛ける自分。
「ただいまー!」
いつもの場所から変わらず
「おう! 来たか」
そう言って嬉しそうな笑顔を見せてくれた父は、もういないんだ。
私はこの家のドアを入って来て、「ただいま」ってもう言えないんだ。
これから始まる、娘に戻る休暇がとても楽しみで仕方なかった。
喧嘩もしたけど、お喋りもして、帰るときはお互いわざと素っ気なかった。
「大丈夫だから」
いつもそう言って、父は私を見送った。
意識のある父が、苦しい息の下から言った最期の言葉も「大丈夫だ」であったと、葬儀の時に聞いて、たまらなくなった。
迎えに来た妹に、「もう、ただいまって言えない」とべそをかいた。
「じゃ、言いなよ! ドア入って来て、言いなよ!」
「でももう、お父さんはいない……」
答えてくれる声は、もう聞こえないのだ。
私の出来る片付けは終わってしまい、ふとした瞬間に思い出しては涙があふれた。
妹もそうだと言った。
父と過ごした6年間、そこにもここにも、思い出が顔を出す。
妹がお骨を、私は父と母の遺影を持ってこの家を出てゆく。
長くて短かった一週間。
新幹線はあっと言う間に東京を後にした。
父と母は今、我が家のリビングで笑っている。
留守中散らかり放題の部屋を見て、呆れているのかも知れない。
明日はちゃんと片付けるから、今日はそこで笑って見てて。
べそべそしながらブログを書いてる、本当は泣き虫な娘のことを。