青猫日記〜断酒とジムと日々色々

断酒とジムと、他愛のない毎日の記録。

脳梗塞と断酒の告白

荒れたり晴れたり、不安定なお天気が続いてますね。

断酒は無事98日目を迎えました。

今週も色々なことがありました。

昨日の夜のこと。知らない番号からスマホに着信があり、普段だと絶対出ないのですが、つい表示をスライド。電話は懐かしい従弟からでした。

「わぁー、すっごい久しぶり!」「急に声が聞きたくなってさぁ」

彼とは幼い頃、長い夏休みを兄弟のように一緒に過ごした仲。虫取りや魚釣り、川で泳ぐことなど、色々なことをおそわりました。

成長するにつれ、冠婚葬祭で会う程度になってしまいましたが、会えば一瞬にして昔に戻れる間柄です。

電話は、この夏熱中症で入院した彼の高齢の父親(私の伯父)の体調についての話がメイン。今は退院して家で元気に過ごしているようですが、心臓の持病があるため大変だったこと、退院後のボケたかと思った症状など。

「今はうるさい頑固ジジイに戻っちゃった」

豪快に笑いながら話してはいるけれど、彼は父親の介護をしながら暮らしています。きっと一言では言い表せないことが、沢山あると思います。

「俺もな、こう見えて脳梗塞と戦ってるんだよ」

突然の言葉に耳を疑いました。

「みんなから、何だか話し方が変だって言われてさ。血圧も高いし、よく目眩もあったんで病院で検査してみたら、あちこち詰まっててさ」

彼は現在6種類の薬を飲み、仕事も体に負担のかからない事務職に変わったのだと言います。

「この前もさ、検査したら詰まってる場所が増えててさぁ……」

もしや、と思い聞いてみました。

「お酒、やめてる?」

彼もかなりの酒呑みでした。一緒に大宴会をした思い出がよぎります。

「いやー、無理無理! 今もビールのロング缶3本空けたところ」

ああ……そうだよねぇ。病気したからって、すっぱりと飲むのをやめるなんて出来ないのが酒呑みというもの。

「この夏すっごい暑かったじゃない。とにかく喉が渇くし、ビールが美味くてさ。仕事でイライラすることがあったりすると、もう飲まないではいられないよ」

わかる! わかるだけに、辛い……。

「医者にも言われてるんだけどさ、酒控えて運動しろって。なかなか出来ないんだよね、やっぱり」

「私ね、断酒してるんだ。もう3ヵ月経ったよ」

脳梗塞という病気を告白してくれた従弟に、私も思い切って断酒を告白しました。

「ええっ! あの呑んべのお前が?」

私が彼の病気を聞いた時と同じくらい、驚いている様子。そしてどうして飲まなくなったのかを聞きたがりました。

今まで経験したことのない心臓の痛みに命の危険を感じたことを話しました。

「あるある、俺もギューッとつかまれるように痛くなることがある。じゃ、ノンアルコールビール飲んでるの?」

「ううん、炭酸水飲んでるよ」

「最近、ノンアルコールビールもかなり美味くなったよな。この前会合で飲んだヤツ、俺飲んじゃったんじゃないかと心配になるくらい、ビールと変わらなくてびっくりしたんだよ」

もしかして、彼も断酒に興味があるような気配ではないですか?

「じゃあ、その美味しいノンアルコールで1日、飲まないでいてみたら? 飲まなかった次の日って、すっごく体がラクだよ」

「そうだな、そういえばそんな感じあったっけなぁ」

従弟は考えている風で、「そうだな、ちょっとやってみるかな」と言ってくれました。彼は優しいので、私に気をつかって言ったのかも知れません。

私も、絶対に断酒するべきだとか、もう一滴も飲んじゃダメだとか、そんなことは言えませんでした。これは押し付けられてするんじゃなくて、自分から実感することが大切。

たった1日でも、飲まずに迎える気持ちいい朝を感じて欲しい。その感覚を体と心に刻んで欲しい。いつかきっと、思い出せると思うから。

「お前も美味いノンアルコール、飲んでみろよ。スーパードライと似たような缶のヤツだから」

そう言って、従弟は電話を切りました。

今夜は彼、お気に入りの美味いノンアルビール、飲んでるでしょうか。

 

 

 

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